uSimmics(旧QucsStudio)は、Michael Margraf 氏が主導する非商用プロジェクトとして開発された、無料の回路シミュレーターです。Qucs(Quite Universal Circuit Simulator)プロジェクトから派生しており、2026年現在は uSimmics として名称が変更されています。
本記事では旧名称 QucsStudio 時代のバージョンを使用している方、または旧バージョンが必要な環境向けに、インストール手順を解説します。
この記事でわかること
- uSimmics(旧QucsStudio)のシステム要件
- 公式サイトからの正しいダウンロード方法
- インストール不要・解凍して即起動する手順
- 作業フォルダ(プロジェクト保存先)のカスタマイズ方法
- 日本語化に関する現状と対応方針
インストール前の準備
システム要件
uSimmics(旧QucsStudio)は Windows® オペレーティングシステムのみに対応しています。macOS や Linux で使用したい場合は、仮想マシン(例:VirtualBox、Parallels)上で Windows 環境を構築して実行してください。
インストール手順
1. 公式サイトからダウンロード
uSimmics(旧QucsStudio)の公式ウェブサイトにアクセスし、最新版の zip ファイルをダウンロードします。
ダウンロードするファイル名の例:
QucsStudio-X.X.X.zip
2. zip ファイルを解凍する
ダウンロードした zip ファイルを、任意のフォルダに解凍します。インストーラーによるインストール作業は不要です。
3. 実行ファイルを起動する
解凍後に生成される bin フォルダ内の qucs.exe をダブルクリックして実行します。これにより uSimmics(旧QucsStudio)が起動します。
解凍フォルダ/
└── bin/
└── qucs.exe ← これをダブルクリック
起動オプションと作業フォルダの設定
デフォルトの作業フォルダ
初回起動時、uSimmics(旧QucsStudio)はユーザーディレクトリに .qucs フォルダを自動作成し、そこを作業フォルダとして使用します。プロジェクトファイルや設定ファイルはすべてこのフォルダに保存されます。
作業フォルダをカスタマイズする
起動時にパスを引数として指定することで、作業フォルダを任意の場所に変更できます。
qucs.exe -"C:\users\guest\projects"
解凍フォルダ内に含まれる start.bat ファイルを編集することで、このオプションを常に適用した状態で起動することも可能です。
日本語化について
uSimmics(旧QucsStudio)は現時点で日本語メニューや日本語パックを提供していません。そのため、インターフェースはすべて英語表示となります。
当ブログ(denki-sim.blog)では、英語が苦手なエンジニアの方でも操作できるよう、メニュー名や専門用語の解説を随所に取り入れています。
開発者からのメッセージ
Michael Margraf 氏より(原文翻訳):
uSimmics(旧QucsStudio)は完全にプライベートな時間に開発される非商用プロジェクトです。バグレポートやテスト結果、ドキュメントの提供は常に歓迎しています。また、フォーラムで他のユーザーをサポートしていただけると助かります。このソフトウェアが役に立ったと感じた方は、ぜひ寄付もご検討ください。

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