uSimmics(旧QucsStudio)でのDC解析方法【2026年版】

基本操作

uSimmics(旧QucsStudio)は、アナログ・デジタル回路のシミュレーションに対応した無料の回路シミュレーターです。本記事では、抵抗を使った基本的な回路図を作成し、DC解析を実行する手順を詳しく解説します。

DC解析は回路シミュレーションの出発点であり、各ノードの電圧・電流を把握することで、設計の妥当性を素早く確認できます。


この記事でわかること

  • uSimmics(旧QucsStudio)で抵抗回路を作成する手順
  • DC解析(DCバイアス計算)の実行方法
  • 各ノードの電圧・電流値の確認方法
  • コンポーネントの配置・接続・プロパティ編集の基本操作
  • 初心者がつまずきやすいポイントと対処法

DC解析とは

DC解析(直流解析)とは、回路に直流電圧・電流を印加したときの、各ノードの電圧値や電流値を計算するシミュレーションです。uSimmics(旧QucsStudio)では「Calculate DC Bias」機能を使って、ワンクリックで実行できます。


手順

1. コンポーネントの選択と配置

まず、以下のコンポーネントを回路図上に配置します。

コンポーネント 場所(メニュー)
抵抗(Resistor) Lumped Components → Resistor
DC電圧源(dc Voltage Source) Sources → dc Voltage Source
電流プローブ(Current Probe) Devices → Current Probe

配置の手順:

  1. コンポーネントエリアから目的の部品を選択し、マウスカーソルを回路図上に移動します。
  2. 右クリックでコンポーネントの向きを回転させます。
  3. 向きが決まったら左クリックでその場に配置します。

2. 回路の構築

コンポーネントを配置したら、ワイヤーで接続します。

  1. 接地記号(GND)を追加し、適切なノードに接続します。
  2. ワイヤーを使って各コンポーネント間を接続します。
  3. 配線が意図した方向に曲がらない場合は、右クリックで曲がる方向を切り替えられます。

3. コンポーネントのプロパティ編集

各コンポーネントの値を設定します。

  1. コンポーネントをダブルクリックするとプロパティダイアログが開きます。
  2. 今回の設定例:
  3. R1 = 100 Ω
  4. R2 = 300 Ω
  5. 電圧源 = 1 V

回路図上で直接値を変更することも可能ですが、ダイアログを使うと確実です。

4. DC解析の実行

回路図が完成したら、DCバイアスシミュレーションを実行します。

  1. 画面右上の「Calculate DC Bias」ボタンをクリックします。
  2. 自動的に計算が実行され、結果が回路図上に表示されます。

補足: DC解析は別途シミュレーションコンポーネントを追加する必要はなく、ワンクリックで実行できます。これは過渡解析(Transient)や AC 解析と異なる点です。

5. シミュレーション結果の確認

DCバイアス解析が完了すると、各ノードの電圧値が回路図上に直接表示されます。

  • 電圧値:各ノード(配線の接続点)に自動で表示
  • 電流値:回路に電流プローブを配置していれば、その測定値も表示

計算結果例(R1=100Ω、R2=300Ω、電圧=1V の場合):

ノード 電圧
電圧源(+端子) 1.00 V
R1-R2 接続点 0.75 V
GND 0 V

まとめ

uSimmics(旧QucsStudio)のDC解析では、回路図を作成後に「Calculate DC Bias」を押すだけで、各ノードの電圧・電流値を即座に確認できます。複雑な設定は不要で、初心者でも短時間で回路動作の基本を検証できます。まずはシンプルな抵抗回路で練習し、徐々に複雑な回路へと応用していきましょう。


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